リボ払いは「借金の中で最も割高」な部類に入る
いきなり結論から言います。
リボ払いは、使い方を間違えると一生お金が貯まらない仕組みです。
大げさに聞こえるかもしれません。でも数字で見ると、そう言わざるを得ない。
使っている人は、確かにいる
リボ払いが損だということは、なんとなく知っている人は多いと思います。
でも実際に使っている人は、確かにいます。
知り合いから「リボで払ってる」という話を聞いたことがあります。身近なところで普通に使われているんだと、そのとき少し驚きました。
エポスカードのATMに入っていく人を見かけたこともあります。自分は絶対使わないので、なぜ使うんだろうと正直不思議に思っていました。
ただ最近は、少しわかる気がしています。「今月だけ乗り切れればいい」という局面は、誰にでもある。その瞬間に一番手が届きやすいのが、リボやキャッシングなんだと思います。
だからこそ、事前に仕組みを知っておくことが大事だと感じています。
リボ払いの仕組み
リボ払いは、毎月の支払い額を一定にする支払い方法です。
たとえば「毎月1万円」と設定すると、いくら使っても支払いは月1万円で固定されます。
一見すると便利に見えます。でもここに罠があります。
支払いが一定ということは、元本がほとんど減らないということです。
なぜか。利息が先に引かれるからです。
具体的な数字で見てみる
残高50万円、月1万円の返済、金利15%のケースで計算してみます。
| 月 | 残高 | 利息(月) | 元本返済額 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 500,000円 | 6,250円 | 3,750円 |
| 2ヶ月目 | 496,250円 | 6,203円 | 3,797円 |
| 3ヶ月目 | 492,453円 | 6,156円 | 3,844円 |
月1万円払っても、元本の返済はわずか3,750円。残りの6,250円は利息です。
このペースで完済しようとすると——
- 完済まで:約10年(118ヶ月)
- 総支払額:約118万円
- うち利息:約68万円
元本50万円に対して、利息だけで68万円。支払総額は元本の約2.4倍になります。
50万円の買い物が、実質118万円の買い物になる。これがリボ払いの実態です。
カード会社にとって「最高の商品」
なぜカード会社はリボ払いを勧めるのか。
答えは単純で、リボ払いの利息がカード会社の最大の収益源だからです。
日本クレジット協会の統計によると、リボ払い残高は日本全体で約5兆円規模とされています。金利15%で計算すると、年間の利息収入だけで約7,500億円。
カード会社が「リボ払いに設定するとポイントが多くもらえます」と言うのには、理由があります。
「知らないうちにリボ」が一番怖い
最近増えているのが、気づかないうちにリボ払いになっているケースです。
- カードを作るときにデフォルトでリボ設定になっている
- ポイント還元率アップのキャンペーンでリボに変更した
- 「あとから分割」サービスを使ったら実質リボだった
自分のカードがリボ設定かどうか、確認したことありますか?
カード会社のアプリかウェブサイトで「支払い方法」を確認するとわかります。心当たりがある人は今すぐ確認してみてください。
すでにリボを使っている人へ——抜け出す方法
もしリボ残高がある場合、抜け出す手順はシンプルです。
① 残高を確認する カード会社のアプリやウェブサイトで、現在のリボ残高を確認します。
② 繰り上げ返済を申し込む カード会社に連絡すると、残高を一括または部分的に追加返済できます。これが最速の解決策です。繰り上げ返済は多くのカード会社でアプリから手続き可能です。
③ 今後はリボ設定を外す 残高を返済したら、支払い方法を「一括払い」に変更します。この設定変更も多くの場合アプリからできます。
一括返済の資金がない場合は、金利の低い銀行のカードローン(年3〜7%程度)に借り換えるだけでも、利息の負担が大きく減ります。
まとめ
リボ払いについてまとめると——
- 毎月の支払いが少なく見えるが、利息が先に引かれるため元本がほぼ減らない
- 残高50万円を月1万円で返すと、完済まで約10年・総利息68万円
- 気づかないうちにリボ設定になっているケースも多い
- 抜け出すには「繰り上げ返済」が最速
お金の罠で怖いのは、仕組みが「便利に見える」ことです。
「今月だけ」が、何年もの利息に変わる。その仕組みを知っているだけで、選択が変わります。
このシリーズでは、普通の会社員目線で「知らないと損するお金の仕組み」を続けて書いていきます。
次回:お金の罠シリーズ② ボーナス払い編
